世の中には、さまざまな人間関係がある中で家族の関係性はより深く、より繊細で複雑なものです。
他人同士であれば、修復できるようなトラブルでも、家族においてはなかなか修復できないようなトラブルもあります。
そのなかでも複雑な、親子の関係について掘り下げていきます。

親子間のトラブル、問題

親子間で起こりやすいトラブルは、
・子どもが言うことを聞かない、自分が怒ってばかりいる
・育てかたが分からない
・大人になって親の考えが理解できなくなった
・子育て中に親が意見を押し付けてくる
このようなことが多いです。

ひとつひとつ見ていきます。
まず、子どもが言うことを聞かない・育てかたが分からないこと。
これは母親となった多くの方が経験することでもあります。
子どもがあまりに言うことを聞かないと、自分の子育ては間違っているのではないかと思うこともあるでしょう。

次に大人になってから親の考えが理解できなくなった場合です。
子どものうちは親の言うとおりにしていても、何も違和感を感じることはなかったのに、大人になり社会に触れてからは、世の中の一般的な思考とかけ離れた親の考えが理解できなくなることがあります。
次第に、親への感情もマイナスでストレスが溜まるようになることも考えられます。

最後に子育て中に親が意見を押し付けてくること。
今までは良好な関係だったのに、子供が生まれてからは自分の経験や時代の考えを押し付けてきてストレスを感じるようになるパターンが多いです。
親は自分がやってきた経験がありますから、子どもがその経験と違うことをしていると口出しをしてしまうことがあるのです。

親子だからこそ難しい

親子という関係性は、近いからこそ難しい部分もあります。
また、世の中では最も難しい人間関係とも言われることがあるくらいです。

なぜ、親子の関係が難しいのか。それは、親は変えることができない、自分を産んだ人間だということ、人生において最も影響をされやすい人、例え親が亡くなったとしても関係が消える訳ではないということです。

たとえば、子どもが小さい頃では、ミルクやご飯を与えてもらえなければ生きていくこともできません。
親の性格が良くも悪くも子どもに似ることもあります。
一人の自立した人間になるまでに親から受ける影響は計り知れないのです。

親子関係で困ったらどこに相談する?

子の立場の場合、子が小学校・中学校に通うくらいの年齢であれば、学校のスクールカウンセラーや祖父母に相談する方法が最もポピュラーです。
学校から配布されるアンケートや、困った時に電話する相談窓口の電話番号などもひとつの方法ではあります。

子が大人になった場合や親という立場の場合は、臨床心理士や家族心理専門のカウンセラーに相談すると良いです。

彼らはこの手のプロですから、相談者の立場に立って気持ちを理解し、アドバイスや解決策を見出してくれます。
相談できる機関は多く存在していますが、自宅付近で探す方がいつでも気軽に相談することができるためおすすめです。

“一般社団法人 日本臨床心理士会“のホームページから自分に合った相談窓口を探すことができます。
また、親族に相談することもひとつの手段として有効的ではありますが、親子関係以外の親族に相談すると稀に話を悪化させてしまうケースもありますので、親族に相談する場合は細心の注意するべきです。

参考になる本

子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」/石田勝紀

⇒毎日怒鳴っては反発される、口げんかばかりの毎日に、疲れてしまい、どうすればいいのか分からなくなってしまう方は多いです。正しいしつけとはなにか、叱るとしつけはそもそもどう違うのか、子どもにどうしつければいいのかについて書かれており、原因と対応策を考えていくことのできる1冊です。

子育てが上手くいく!「ママのココロ貯金」のすすめ/東ちひろ

⇒子育て中の母親の悩みに寄り添うコーチングのプロが子どものやる気と自信を引き出すコツをわかりやすく教えてくれます。
起こりやすい状況に対して具体的にこういうときはどうしたらいいのかも載っているため、読んだらすぐに取り込むことができます。
著者は一般社団法人子育て心理学協会代表理事を務め、これまでに2万人以上の相談実績があるプロフェッショナルです。

母と娘の「しんどい関係」を見直す本/石原加受子 

著書は累計100万部突破を記録した、今、最も注目を集める心理カウンセラーでベストセラー作品を多数世に出しています。
母の言うことを守って生きてきたら、いつの間にか自分の欲しかったものを手に入れずにきてしまった。そんな悩みを抱える方に、親子の会話をリアルに再現しつつ問題の解決策を見出していきます。

親は子どもにとってどうあるべきか

子どもは親の背中を見て学ぶことが多いです。ただし、全てがいいお手本となるかといえばそうではありません。
なかには親の行動や言動を見て、こういうことはしちゃいけないから自分はしないようにしよう、と考える場合もあります。

しかし幼い子どもにとっては、ほとんどの親の行動・言動はお手本です。
親が子どもに対してどんな人間になってほしいのかを考えていくと良いです。
そこが定まれば、あとは自分が“子どもになってほしい人間“のお手本になるよう心がければ良いのです。

また、家庭によって正しいお手本は変わってきます。
ほかの家庭のいいところは盗んでも、比較しすぎないことも大切なことです。

まとめ

お話ししたように、親子関係はとても難しい繊細な関係性です。
長年続いていた良好な関係がひとつのトラブルでその後一生崩れてしまうこともありえます。

ですが、親にとって子どもは、自分を親にしてくれた人であり、子どもにとって親は、自分を産んでくれた唯一無二の存在です。
お互いにとって変わりになれる人は存在しないのです。
だからこそ、感謝と敬意は忘れてはいけません。

もし今現在で関係が上手くいっていないのであれば、この機会に初心にかえり、相談できる機関に話してみることもひとつです。
また、ご紹介した本を読んでみたり、親子の問題点を見つめ直すきっかけにしてみてください。