一般社団法人日本家族心理学会では、家族心理学領域の研究と臨床実践推進のための活動の一環として、会員による原著論文を収録した学会雑誌「家族心理学研究」を毎年発行しています。収録されている論文には、年次大会で報告される中から推薦されたものが多いものの、最近では自発的に投稿された原著論文も増えつつあるようです。
この記事では、本誌「家族心理学研究」に論文を投稿する際に準拠すべき投稿規程について、原文に沿いながら分かりやすく解説しています。
Contents
- 1 投稿規程
- 1.1 1.本誌について
- 1.2 2.本誌の内容について
- 1.3 3.研究者倫理の遵守
- 1.4 4.論文の内容と投稿条件
- 1.5 5.発表される論文の品質について
- 1.6 6.投稿後の資料について
- 1.7 7.展望論文について
- 1.8 8.討論について
- 1.9 9.論文掲載の審査について
- 1.10 10.二重投稿について
- 1.11 11.審査対象となる投稿論文
- 1.12 12.審査について
- 1.13 13.要修正通知後に再投稿がない場合
- 1.14 14.原著論文の構成方法
- 1.15 15.投稿用紙の設定基準
- 1.16 16.投稿論文執筆要項
- 1.17 17.校正について
- 1.18 18.添付書類について
- 1.19 19.別刷りの費用負担について
- 1.20 20.論文の著作権
- 1.21 21.原稿の送付方法
- 1.22 22.本投稿規程の改廃について
投稿規程
1.本誌について
本誌が当該学会の機関誌であることと、1年に1巻、2号に分けて発行する旨が示されています。
2.本誌の内容について
本誌には、原著論文・資料・展望論文・討論・書評・広報といった内容が収録されています。
3.研究者倫理の遵守
本誌に投稿される論文は、研究者倫理に抵触するものであってはなりません。投稿された論文が審査過程で研究者倫理に抵触する疑いが出た場合は、倫理問題を検討する手続きがとられます。
4.論文の内容と投稿条件
本誌に掲載される論文は、全て当該会員により執筆された家族心理学に関する論文です。1つの論文を複数人の執筆者によって執筆する場合は、筆頭著者が会員であることが条件となります。もし会員以外の人が共著者として存在する場合は、理事会に許可を得た上で、所定の審査料を収める必要があります。また、会員は年会費を納入していることが前提条件となります。
5.発表される論文の品質について
原著論文は、家族心理学における独創的・実証的なリサーチ論文および独創的・理論的・実践的な研究論文として発表されます。
6.投稿後の資料について
投稿された資料は、家族心理学に関する事例・調査・実験・理論といった、新たな知見の報告に充てられます。
7.展望論文について
展望論文は、重要なテーマについて内外諸理論を広域に検討され、概観する論文の発表にあてられます。
8.討論について
本誌に掲載した論文に対する意見を投稿することができます。投稿された意見は原則として次号に掲載され、その意見に反論があればさらに掲載するなど、誌上で討論が可能です。また、編集委員会が必要に応じて会員に討論欄への投稿を求めることができます。
9.論文掲載の審査について
投稿論文は、編集委員会が編集委員や会員の協力によって審査され、掲載するかどうかが決まります。
10.二重投稿について
投稿から掲載の可否結果が通知されるまでの投稿期間の中で、同一論文あるいは実質上同一の論文が他の雑誌に投稿された場合は二重投稿と判断されます。二重投稿の判断が確定した場合は、家族心理学研究に掲載された論文であれば削除手続きがとられ、審査中であれば審査が中止されます。事実関係を調査後、心理学研究広報欄にて著者名を含む事実関係を公表し、重ねて投稿された他雑誌の発行機関に事実関係が報告されます。
11.審査対象となる投稿論文
審査の対象となる投稿論文は、未公刊のものに限ります。公刊された論文と同一の論文を本誌に投稿することはできません。
(ア)公刊された論文とは
・学術または一般雑誌に掲載された論文
・大学や研究機関などの紀要に掲載された論文
・学術図書や一般図書に掲載された論文
(イ)公刊された論文に基づいた別の論文
既に公刊されている、または印刷中・審査中の論文と同一のデータに基づくものであっても、データの追加や再分析が行われ、新たに本文や図表を執筆・作成された、元となる論文を発展させた形の論文は公刊されたものとは別の論文であると判断され、審査の対象になります。
12.審査について
審査の回数は、原則2度までとされています。審査結果の区分は以下の通りです。
・掲載可
そのまま、あるいは最小限の修正で掲載基準を満たすと判断されたことを意味します。掲載可となった場合、執筆者は査読結果用紙に掲載された意見の許容内で論文の修正を行うことができます。
・再査読を要する
大幅に訂正や加筆が必要と判断されたことを意味します。著者に原稿が返送され、原則6ヶ月以内での改稿が求められます。期限を超えて遅れる場合は別の論文として新たな受稿手続きからの審査となります。
・掲載不可
本誌の趣旨に合わないものや、掲載基準を満たさないと判断されたことを意味します。
13.要修正通知後に再投稿がない場合
投稿論文の審査結果通知後、修正が必要と判断された論文について、通知した日から起算して6ヶ月を超えて再投稿がない場合は、著者による申し出が無い限り、投稿を取り下げたものと判断されます。
14.原著論文の構成方法
原著論文は、原則として、問題(目的)・方法・結果・考察(結論)・文献の順に構成されることが望ましいとされています。
15.投稿用紙の設定基準
投稿論文の場合
A4用紙で1ページ22字×38行で横書きに設定し、23ページ以内とされています。
討論や書評の場合
A4用紙で1ページ22字×38行で横書きに設定し、2ページあるいは4ページとされています。
16.投稿論文執筆要項
論文を投稿する際には、本誌の巻末に掲載されている「投稿論文執筆要項」によって執筆するものとしています。
17.校正について
校正は、初校は著者が行い、再校以降は編集部で行うものとしています。
18.添付書類について
論文を投稿の際には、本誌巻末もしくは学会ホームページから「家族心理学研究論文掲載申込書」と「投稿論文チェックリスト」を入手して必要事項に記入の上、2部作成し、提出する4部の原稿とともに提出する必要があります。
19.別刷りの費用負担について
別刷りにかかる費用は全額本人負担とされています。
20.論文の著作権
掲載された論文の著作権は、家族心理学研究著作権規程によるものとされています。
21.原稿の送付方法
原稿を送付する際は、必ず書留郵便か宅配便にて下記住所に送付します。
〒113-0033 東京都文京区本郷 2-40-7 YGビル5階
一般社団法人日本家族心理学会事務局「家族心理学研究」編集委員会 宛
22.本投稿規程の改廃について
本投稿規程の改廃は、理事会での承認を得るものとされています。