家族の在り方が大きく変化しつつある日本において、家族心理を学ぶことは非常に大切です。近年では、大学などの専門機関において、家族心理を専門的に扱う学科などが増えてきましたが、まだまだ一般的な学問とは言えない部分があります。そのような中で、家族心理をしっかりと学んでおくことで自分の家族の危機に対処することができるだけでなく、日ごろから家族との適切な関係性を保つことにも役立ちます。それだけでなく、実際に家族心理の知識が必要となる医療現場の人や、介護職の人にもおすすめできる学問です。

家族心理学に関する書籍7選

家族心理に関して実際に学ぼうと思っていても「どう勉強していいか分からない」という方もいるでしょう。そこで、家族心理学研究においておすすめできる本を7つ紹介します。

家族心理学―家族システムの発達と臨床的援助

「家族心理学―家族システムの発達と臨床的援助」は家族心理に関する基本的なことをしっかりと網羅的に学習できる本です。著者が非常に権威のある大学教授や臨床心理士によって書かれているので信憑性も非常に高いものになります。

家族心理を学ぶならば、まずはこの本を手に取ることで家族心理とは何かの基礎をしっかりと学ぶことができます。

著者一覧

  • 中釜洋子/東京大学大学院教育学研究科教授(教育学博士、臨床心理士、家族心理士)
  • 野末武義/明治学院大学心理学部准教授(臨床心理士、家族心理士、認定カウンセラー、認定スーパーヴァイザー)
  • 布柴靖枝/東北工業大学ウェルネスセンター准教授(臨床心理士、家族心理士)
  • 無藤清子/東京女子大学文理学部心理学科教授(臨床心理士)

 

家族心理学入門

「家族心理学入門」は初版が1999年に出されたという事もあり、少し内容が古いこともあります。しかし、家族心理の普遍的な基礎基本においては丁寧に記載されているので家族心理の初心者でも分かりやすく、基本を身に着けるにはちょうど良い本と言えます。現在では児童虐待やDVに関する捉え方が大きく前進しているため、少し理論として前時代的な部分も感じますが基本網羅を行うためには非常に優秀な本です。

  • 著者:岡堂哲雄/文教大学名誉教授(臨床心理士)
  • 価格:2640円
  • 参照URL:https://cutt.ly/Ktk5ojg

家族心理学ハンドブック

日本における家族心理学の最高権威ともいえる日本家族心理学会によって記載された本がこの「家族心理学ハンドブック」です。かなり詳しくかつ丁寧に家族心理についての学習を行うことができます。また、実際に日本家族心理学会では論文の発表なども行われているので、実際の家族心理の技法や研究方法など専門機関ではないと知ることができない情報も学ぶことができます。その分価格は群を抜いて高くなりますが、価格に見合う専門的な知識を得ることが可能です。

家族の心理―家族への理解を深めるために (ライブラリ実践のための心理学)

「家族の心理―家族への理解を深めるために (ライブラリ実践のための心理学)」も家族心理の基礎を網羅的に学習するのに便利な本といえます。実際に大学の教科書などでも使われることがあるので、家族心理にまずは触れてみたいという人におすすめできます。この一冊で全てを理解するということは難しいですが、「家族心理というのはこういうものなんだな」という感覚を掴むのにおすすめの本です。

著者一覧

  • 平木典子/跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授(臨床心理士)
  • 中釜洋子/東京大学大学院教育学研究科教授(教育学博士、臨床心理士、家族心理士)

 

セラピスト入門―システムズアプローチへの招待

家族療法の考え方の一つであるシステムアプローチと、それに基づく実践的な内容を学ぶことができる一冊です。家族心理の業界においても非常に有名な1冊で、家族療法の具体的な方法や実際にあったケースなどが記載されています。しかし、内容の濃さが非常に濃いため、家族心理の基礎や臨床心理に関する知識がないと内容を理解するのが難しいです。そのため、実際に基礎学習を終えた段階で読むのがおすすめです。

  • 著者:東豊/龍谷大学文学部臨床心理学科教授(臨床心理士)
  • 価格:1980円
  • 参照URL:https://cutt.ly/Etk5SZ6

家族療法のヒント

家族療法の本というと一般的に日本で発売されているものは海外の家族療法に関する書籍が翻訳されたものとなっています。そのため、文章が非常に読みづらく、海外の文化に即した家族療法の実践のため日本でそのまま流用できる内容ではないこともあります。しかし、この「家族療法のヒント」に記載されている内容は、実際に現場に立つプロの臨床心理士によって書かれたものであり、日本の文化に合った家族心理の実践を学ぶことができます。歴史的な背景や、家族心理の療法を行う上で必要なセラピストとしての工夫など実践的な知識が学べる本といえます。

  • 著者:東豊/龍谷大学文学部臨床心理学科教授(臨床心理士)
  • 価格:2538円
  • 参照URL:https://cutt.ly/Stk5J1d

家族療法テキストブック

日本家族研究や家族療法学会といった権威ある団体によって執筆された「家族療法テキストブック」は家族療法の理論的な知識や実践的な臨床に関する技能をバランスよく学べる本です。これまでの研究結果や臨床結果を基に、歴史的背景などから考察される現象や事象を体系的にまとめています。現在の日本における家族療法の集大成といえる本です。家族療法について細かくかつ丁寧に学習できるため値段に見合った知識を得ることが可能です。

まとめ

  • 家族心理の基礎基本においては学べる本が十分にある
  • 家族心理研究の実践的な本は基本的な知識を得てからにした方が良い
  • 参照URLから実際に購入が可能