家族心理学などの心理学の中で「男と女は、脳の構造の違いがありお互いに完全に理解しあうことは無理だ」とあります。男女平等やハラスメントなどが社会問題になっても子育てにおける父性、母性それぞれの役割、家族を支える夫婦、社会やビジネスにおける男女の役割の違いなど、男女比較がなされています。

家族心理に関わる子育てにおける男女比較

子育ては夫婦にとって非常に重要な仕事です。現代社会において子育ての失敗や放棄などの事案が多く取り上げられています。放任により問題行動を起こす子ども、育児放棄や暴力による子ども虐待など、育て方によっては子どもは、いい面を伸ばすことができず悪い面が前面に出てしまいます。両親がそろっている家庭でもこのような事例が多いのが現状です。

さて、シングルマザーによっては「叱ってばかりで私の家庭教育にメリハリがない。」という悩みを持っています。母親だけでは子育てはしんどいとは言いません。ここでご紹介するのが、家族心理でも取り上げられる父性と母性です。父親には男の役割があり、母親にも女としての役割があります。男女比較をする上でも理解しやすい親としての役割「子育てにおける父性と母性」についてご紹介します。

家族心理としての男女比較「父性」と「母性」

父性

父性は、父親が子どもに対して表現する父親の特性です。父親は、よく家族の大黒柱という表現がされますが、家族心理学の研究からも、父親、男性の存在は子どもにとって非常に重要な役割を果たすと言われます。父親は、男性の特性を持って子どもに接します。子どもに父親と母親の怖さを聞きますと圧倒的に父親が怖いと言います。今では暴力は虐待に当たりますが、昔は父親の暴力が怖いという子どももいました。

父性は、この怖さからくる威厳を子どもに対して感じさせます。一方で、父性の肯定面もあります。父親は守ってくれるという安心感を与えることです。友人にいじめられた時、物を取られた時など出て行って守ってくれるという安心感です。そのような威厳や安心感は、男性である父親だからできることです。家族心理としての男女比較をする時には、父性の重要性が語られます。

母性

母性は、子どもが誕生したときから表現される母親の特性です。家族心理学の男女比較でも、子どもは「母親はやさしい」という概念が生まれたときからそう感じるとあります。母親の優しさは女性の柔らかな体からそう感じることもあり、子どもはその優しさに包まれていたいという思いを大人になっても持ちます。(それが異常になるとマザコンです。)

一方で、子どもから見て母親は「がみがみうるさい」存在でもあります。これも女性である母親の母性と言えます。家族心理での男女比較でも、母親は父親よりも子どもと接する時間が長く、しかも細かいところを気にするところがあるからだと言われています。生まれたときからの優しさと、うるさい存在という母性を子どもなりに受け止めています。

家族心理の男女比較にみる父性と母性の大切さ

家族心理学では男女比較を行う時に、このような父性と母性の存在が大切であるというそれぞれの役割に目を向けることが多いです。このように、父性と母性が子どもの健全な成長に大きな影響を与えます。しかし、社会情勢で離婚する夫婦も多くなっています。そんな中で離婚などの諸事情で片親家庭になっても、母あるいは父が、父性と母性の両面を出して努力されている方も多いです。家族心理学の男女比較を参考にされて父性と母性の大切さを学ばれています。

家族心理としての男女比較「夫婦」

さて、ここからは、家族心理における男女比較を「夫婦」という視点で考えてみます。男女の行動パターンから考えます。夫婦において、それぞれの行動パターンを把握すること、違いを把握して認め合うことで、お互いが理解し合い、子育てや夫婦関係がうまくいきよきパートナーシップになることが目的です。

男女比較で、男性の言動がわからないという女性がいます。例えば、結婚した新婦が、けんかをした時になぜあんなに理屈ばかり言ってくるのか理解できないと言います。一方で、夫は「自分のアバウトなところを見すぎている」と、妻が些細なことでいろいろとうるさいと言います。夫婦は、家族心理学でも男女比較における男女の特性をしっかりと把握しておかなければうまくいきません。次のような夫婦の会話をみてみましょう。

夫「子どもが塾へ行きたいと言うんだから習わしてやったらいいじゃないか。」

妻「月謝が3万円よ。友達が行ってるから行きたいだけ。塾は中学校からでいいよ。」

夫「おまえ言ってたよな。子どもがやりたい習い事ができれば行かせるって。」

妻「もういいわ。でもあなたの小遣い半額にして。」

夫は論理的な男性

男性は論理的に攻めます。しかし、女性の社会進出で、論理的な男性より論理的な女性が多くなっています。夫婦関係では、さまざまな家族問題や子育てなどに対して男性は論理的になります。子どもがいれば「家では妻に任せてます。」と言いながらも、いざ夫婦の会話になると「子どもがやりたい習い事ができれば行かせる」と過去に言っていた言葉を出してきて、子どもの味方になろうとして妻にものを言わせなくしていきます。

妻は感情的な女性

論理的に攻められた女性は「もういいわ。でもあなたの小遣い半額にして。」と、感情的になってあきらめることを選択しながらも、なにかしらの「捨て台詞」を言います。これは、家族心理に関わる問題でよくある夫婦のトラブルの原因になっています。女性の投げやりな態度に夫が激怒して、最悪の場合には離婚にまで発展します。

家族心理学の男女比較によるそれぞれの理解の仕方・まとめ

ここでは、親や夫婦としての男女比較をご紹介しましたが、家族心理学の研究の中には、その他にも多くの男女比較がされています。兄弟と姉妹、兄妹と姉弟などそれぞれにおいて男女比較をすることで、良好な関係づくりができるようになるという家族心理の研究もあります。このように、家族心理に関わる男女比較を理解しお互いが相手のことをわかり合うことが必要です。