家族心理学とは、心理学の幅広い種類の中でも、さまざまな家族間トラブルのアドバイスや、指南に役立つ心理のことを指しています。
この家族心理を活かした仕事の現場は幅広くありますが、特殊なお仕事でもありますので、多くの場合、採用されるには資格が必要になってきます。
どのような仕事があり、どのような資格が必要になるのかお話します。

家族心理学で仕事をするための資格・仕事内容

家族心理学を用いて仕事をするには、それ相応の知識がなくてはいけません。
仕事をするためにはまず、その知識を証明するために資格を取得することが必要になってきます。

家族心理に関わる資格は多岐にわたり、それぞれ難易度や取得条件が異なってきますので、よく理解しておくことが必要です。
代表的な資格をご紹介していきます。

家族療法カウンセラー

家族療法カウンセラーとは、家族心理を用いて、現代に起こるさまざまな家族問題の解決を目的とし、それぞれの家族に合ったサポートをしていくカウンセラーのことを呼びます。

支えを必要としている方の声に傾けて、知識を使ってアドバイスや的確な指導を行っていきます。
家族問題が増えてきている現在、活躍の場は幅広く、その存在は年々需要が増してきました。

 家族相談士

家族相談士は、家族療法カウンセラーよりもさらに専門的知識が必要とされており、主に家庭作りのアドバイスや指南、啓蒙活動などを行っています。
資格取得するためには講習を受けるなどの条件を満たさなくては受験することができません。

家族心理士

家族心理士は、家族相談士からステップアップした資格になります。
家族相談士よりも取得難易度が高く、1年以上1000時間以上の臨床経験を行っていないと受験資格すら得られないもので、その資格所有者自体が日本では非常に少ないです。

臨床心理士

臨床心理士になるには、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会による民間資格が必要です。
実際に活動する場所によって呼び名が変わることがあり、基本的には大学の心理学系統の学部や学科で知識を付け、実際に臨床経験を行い、受験する流れになります。

大学で学ぶため、受験するまでに高額な金額が必要となります。

ケアストレスカウンセラー

ケアストレスカウンセラーは、職業技能振興会が発行している資格で、精神的なサポートを必要とする患者への対応をしていきます。
受験資格は18歳以上であることだけで、受験料も¥10,000程度です。
職業技能振興会が監修した公式テキストがあるので、多くの方はそれを利用し受験に挑みます。

試験も勉強するテキストも同じ法人からでているため、資格取得率も約70%と高くなっています。

高齢者ケアストレスカウンセラー

高齢者ケアストレスカウンセラーは、精神的なサポートを必要とする患者への対応という部分はケアストレスカウンセラーと同じですが、名前の通り高齢者に特化したカウンセラーで、高齢者が尊厳をもって生きていけるように支えていくことを目的としています。
高齢者社会であるいま、その需要は高まり、今後さらに必要となっていくであろう仕事の一つです。

受験にはケアストレスカウンセラーの資格があることが条件になっています。

精神福祉心理士

精神福祉心理士は臨床心理士と似ていますが、大きく違う点は2つあります。
ひとつは臨床心理士が民間の資格なのに対し、精神福祉心理士は国家資格である点です。

もうひとつは、臨床心理士の場合は精神的サポートにより、問題を乗り越えていくことを目的としていますが、福祉心理士は通常の生活を送ることができないほどの重い問題をかかえた方に対し、普通に生活が送れるようにするためにサポートしていくということです。
臨床心理士よりも医学的なサポートということになります。

どのような所で活躍できるのか

家族心理に関わり、活躍することの出来る現場は主に以下の通りです。

①保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、養護学校などの教育の現場

この場合、スクールカウンセラーとして勤務することが多いです。
各自治体の教育委員会や私立学校などのホームページをあたると求人情報が出ています。
日本臨床心理士資格認定協会による「臨床心理士」の資格が必要になる場所も多く存在します。②特別養護老人ホーム、身障者施設、養護施設などの福祉施設

②特別養護老人ホーム、身障者施設、養護施設などの福祉施設

このような施設の場合、各施設のホームページに求人情報が掲載していることもありますが、さまざまな求人サイトにも掲載されているので両方で確認しておくとよいです。
また、老人ホームでは「高齢者ケアストレスカウンセラー」の資格が必要になることがあります。

③病院、クリニックなどの医療の現場

重篤患者も扱う大学病院などでは、カウンセラーの需要も高く、ひとつの施設で複数名必要となってきます。
病院やクリニックでは「臨床心理士」や「精神福祉心理士」の資格が必要になることが多いです。

④市町村住の家族個別相談、電話相談、健康な家族つくりの援助・指導など地域のサポート

市町村関係では、市役所のホームページから求人情報を探すことになるでしょう。

⑤セミナーの講師、家族カウンセリングの普及活動などの啓蒙活動

講師としてさまざまな場所で講演を行ったりする場合は、求人サイトからも情報を得ることができます。
ですが、基本的にはどこかで勤務しているかたわらで、声がかかった際不定期に講演を行うスタイルが多いです。

まとめ

家族心理に携わる仕事がしたいとなれば、最低限「家族療法カウンセラー」や「ケアストレスカウンセラー」の資格を取得することをおすすめします。

家族療法カウンセラーであれば、通信講座にて自宅学習・在宅受験が可能なものになりますので手が出しやすく、ケアストレスカウンセラーも短時間でお金をあまりかけずに得られる資格と言えます。
また、自分がどんなところで、どのような方の支えになりたいのかを考え、明確にしていくことで、適した求人に出会いやすくなります。
仕事場所の探し方はさまざまで、求人サイトを見ればすべて出てくるわけではないので細かく探していき、適切な場所で適切なサポートをすることのできる必要とされる人になっていただきたいです。