家族心理について焦点を当てたカウンセリングは、現代家族特有の問題をはじめとする心理的な問題の解決に、より高い効果を与えることが分かっています。

この記事では、そんな「家族心理」を中心に扱うカウンセラーや心理士の資格の種類についてご紹介します。それぞれの資格を認定する団体の詳細やぞれぞれの資格の内容、受験資格や資格取得方法についても簡単にご紹介しています。

家族心理を扱うカウンセラー・心理士の資格

家族心理カウンセラー

認定団体:日本生活環境支援協会(JLESA)

当該団体は、「生活における技術の各スキルの水準がある一定以上であることを認定するもの」として、手芸・料理・ペット・生活環境・美容・健康・趣味など、あらゆる種類の民間資格の資格認定を行っている協会です。

各スキルを利用する企業や現場において要求される基本的な技術を十分理解した上で、用途や目的に応じて、技術の有効活用を行うことができる人材の育成を目的としています。

資格内容

夫婦間や親子の関係など、家族の抱える問題について正しい知識を持ち、かつアドバイスできる知識を持っていることを証明する資格です。専門のカウンセラーとして活動するだけでなく、講師としても活動することができます。

受験資格

特にありません。

取得方法

在宅受験で、受験申請はインターネットを通して行います。試験期間中に回答し、提出期限までに返信用封筒で解答用紙を送付します。受験料は10,000円(税込み)です。

試験は2ヵ月に1度、偶数月に実施され、奇数月に受験申請および合格発表が行われています。合格基準は70%以上の評価を得ることとされています。

家族療法カウンセラー

認定団体:一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)

保険・医療・福祉・社会教育・学術・文化および芸術の分野においての実務能力向上に関して、実学を重んじ、職業能力の向上についての様々な情報提供事業を行うことにより、職業能力の開発や雇用機会の幅を広げ、経済活動の活性化を図ることを目的としています。

資格内容

心理的な問題を抱える人や家族の問題解決能力を引き出し、問題解決を促すことを目的としています。アドラー派の理論を中心に構成された家族療法理論による心理療法を用い、個人や複数とのカウンセリングを行うための知識があることを証明するものです。

資格取得後は、独立開業や電話・メールカウンセリング、教育・医療現場、児童福祉施設、保育現場などで活躍することができます。

受験資格

「キャリアカレッジジャパン」通信講座等の協会指定の認定教育機関が行う教育訓練において、全カリキュラムを終了(最短で4ヵ月)することが条件となっています。

受講条件は特にありません。

取得方法

指定の認定教育機関でカリキュラムを修了後、随時在宅にて受験が可能です。受験料は5,600円(税込み)、得点率70%以上が合格基準です。

家族関係心理士

認定団体:NPO法人 ファミリーカウンセリングサービス

カウンセリング歴35年の豊富な経験を持つ、荒木次也氏の実体験や脳科学・心理学をベースにして、心理的な問題を抱える人々が、自分に自信と希望を持ち、より良い人間関係を持てるよう支援するために設立された団体です。また、そのために必要な技能を持つカウンセラーの育成にも力を入れています。

資格内容

心理相談の需要が高いストレスケアをはじめとする、婦再生、不登校、子育て、介護などの問題に対応できる技能と、安心して話せる場を提供する技能を習得し、あらゆる家族問題のケースに対応できるような技術を身に着けていることを証明する資格です。

受講資格

特にありません。

取得方法

当該団体の主催する講座を全て受講し、全レポートを提出した上で、技能認定を受ければ合格です。

  • 第一段階:初級コース(自分と家族の回復12ステップ)
  • 第二段階:中級コース(3時間×10回・レポート6回)
  • 第三段階:専門コース(3時間×26回・レポート6回)

認定賞授与後、正会員(年会費12,000円)となり、家族関係心理士としての活動が可能となります。

ファミリーカウンセラー

認定団体:NPO法人 マインドファースト

メンタルヘルスユーザー、家族、市民一般からなり、臨床心理士・精神保健福祉士・看護師・保健師・医師およびその他の支援者の協力のもと、メンタルヘルスの推進と心のケアシステムの充実に向けて活動を行っているNPO法人です。

資格内容

家族支援に関する実践活動または医療・福祉・心理・教育等の分野において、地域社会で相談活動を行う上で家族支援を必要としている人のスキルを証明する資格です。

受講資格

当該団体が主催する講座6回のうち、全課程出席可能であることが資格認定の必要条件となります。また、本講座は12名の定員制です。

※2019年度は締め切りとなりました。

取得方法

当該団体が主催する講座6回の受講を通して、ファミリーカウンセリングに必要な基礎知識と技術を学び、認定を得ることで資格取得となります。受講料は講座6回分と資料代を含めて20,000円です。

ファミリー・コンサルタント

認定団体:NPO法人 ファミリー・コンサルタント協会

家族支援事業、ファミリー・コンサルタント養成事業または普及事業を手掛けているNPO法人です。

資格内容

基本的なカウンセリングの手法に加え、当該団体が推奨する「コンサルテーション」の技法を用いて、子育てなどの悩みを抱えた家族に適切なアドバイスを行い、問題解決を援助する専門家の資格です。

受講資格

当該団体の主催する養成講座の基礎コース(講座10回分60,000円)まで修了し、正会員登録(10,000円)していることが必要条件です。

※基礎コースの受講資格条件は特にありません。

取得方法

基礎コース修了年度から2年以内にゼミナール2コマ(1コマ16,500円)を受講して修了すると、ファミリー・コンサルタント認定証発行の対象となります。

家族相談士

認定団体:一般社団法人 家族心理士・家族相談士資格認定機構

当該機構は、一般社団法人「日本家族心理学会」とNPO法人「日本家族カウンセリング協会」によって設置された、家族の心理的援助のために必要な知識や技術を習得し実践する者として、家族心理士および家族相談士の資格を認定する団体です。

資格内容

家族心理学・臨床心理学・発達心理学・社会心理学を基盤とした、精神医学・心身医学・社会福祉・法律等関係分野を含む視点から構成された専門性の高いカリキュラムを経て、家族カウンセリングの理論と技法を身に着けていることを証明する資格です。

受験資格

  • 家族問題(家族関係・子育て支援・虐待・離婚・再婚・不登校・非行・介護等)に関心がある者
  • 現在、心理的・社会的に家族支援に携わっている者
  • 今後支援を志す者で、以下のいずれかに該当する者
  1. 一般社団法人「家族心理士・家族相談士資格認定機構」より養成指定を受けた団体(NPO法人「日本家族カウンセリング協会」および公益財団法人「関西カウンセリングセンター」)が受講を妥当と認めた者
  2. 心理・福祉・医療・教育・産業・司法関係の専門職
  3. 心理学および関連領域(教育・福祉・看護等)の大学生・大学院生および卒業修了者
  4. 一般社団法人「日本家族心理学会」もしくはNPO法人「日本家族カウンセリング協会」に在籍している者

取得方法

資格試験は年に1度、以下の要領で実施されます。

  1. 試験実施要項発表:11月初旬(申請書類請求料:1,080円)
  2. 書類審査:12月下旬
  3. 筆記試験・面接審査:2月初旬~3月初旬(資格審査料:21,600円)
  4. 合格後、資格認定登録(認定登録料:32,400円)

家族心理士

認定団体:一般社団法人 家族心理士・家族相談士資格認定機構

当該機構は、一般社団法人「日本家族心理学会」とNPO法人「日本家族カウンセリング協会」によって設置された、家族の心理的援助のために必要な知識や技術を習得し実践する者として、家族心理士および家族相談士の資格を認定する団体です。

資格内容

心理相談士の資格内容に加えてさらに臨床・研究実績を積み、家族カウンセリングについて熟達した者とされます。

受験資格

以下の条件のいずれかに該当することが必要となります。

  1. 家族心理臨床研究センターが実施する「家族心理士研修課程」を修了後、1,000時間以上の家族援助の臨床経験がある(※1.家族療法・家族カウンセリングの理論と方法に基づいた心理臨床的支援と、それについてスーパーヴィジョンを受けた経験があることをいう)者
  2. 大学院博士前期課程(修士課程)において、家族に関する心理臨床領域における研究により修士号を取得し、かつ1,000時間以上の家族援助の臨床経験がある(※1)者
  3. 臨床心理士、公認心理士、認定カウンセラー(「日本カウンセリング学会」認定)、シニア産業カウンセラー(一般社団法人「日本産業カウンセラー協会」認定)等のいずれかの資格を有し、その資格を取得した後、1年以上1,000時間以上の家族援助の臨床経験がある(※1)者
  4. 「家族相談士」の資格を取得した後、家族に関する心理臨床領域について研究し(家族心理臨床における独創的なリサーチ論文または事例研究論文等を公表した実績があること)、2年以上1,000時間以上の臨床経験がある(※1)者
  5. 上記1・2・3・4のいずれかと同等の資格条件を有する者

取得方法

審査は年に1度、書類審査および面接審査によって行われます。審査に掛かる諸費用は以下の通りです。

  • 書類請求費用:1,080円
  • 認定審査料:21,600円
  • 資格登録料:32,400円