家族心理の資格を持っている方が、病院や介護施設などに就職され資格を生かしてアドバイスやカウンセリングをされています。高齢化のすすむ社会で、家族が抱える不安や悩みは多様化しています。施設などの利用者の家族さんはさまざまな問題を抱えておられます。家族心理学などを勉強して就職することで、的確なアドバイスをすることができますし、専門的なカウンセラーとして対応にあたることもできます。

家族心理を学んで就職に生かす1.病院への就職

家族心理についての知識やスキルは病院でも必要とされています。病院は通院の方もおられますが、高齢者をはじめとして長期入院をされている方もおられます。いずれの場合も病気への不安という思いを抱えておられます。病院では、病気そのものに対しては医師や看護士がそういう方の対応にあたりますが、ケアマネージャーや心の相談員などの立場で「心のケア」を行う仕事もあります。

心のケアにあたる方は、患者さんの不安や悩みを軽減するカウンセリングを行うこととともに、家族心理学を学び、家族さんに対する対応もしていきます。家族心理を学んで病院に就職されている方は、多くの事例を学んできていますから、就職して患者さんや家族さんの対応を的確に行うことができます。病院で心の相談室でスタッフとして就職された方は次のような思いで働いておられます。

『私は病院の患者さんの相談を受ける仕事をしたいと考えていました。資格が必要という病院が多く、いろいろと調べる中で「家族心理カウンセラー」という資格があることがわかり通信教育で勉強して資格取得に至りました。就職で「家族心理」について勉強していることが評価されたことはいうまでもありませんが、患者さんの対応にも非常に役立ちました。

現代社会の家族は少なからず直面する危機を抱えています。特に高齢の方を家族に持っていますとさまざまな問題にぶつかります。そういう家族に対して心理的援助を行う第三者(私)がいますと、家族さんそれぞれのクッション役を果たすことができます。家族心理は、個人の問題ではなく家族全体の問題に対応します。就職で病院の仕事を考えておられる方は、家族心理資格を取得しておくとよいと思います。』

家族心理を学んで就職に生かす2.福祉施設への就職

家族心理学は家族関係の改善を目指す学問で、家族集団で生活を送る私たちにとっては時として家族心理学の力を借りなければならない場面に遭遇します。介護施設をはじめとする福祉施設ではカウンセリングが欠かせません。利用者の方が家族心理学という学問の力を借りたいという切迫した問題に直面されている方も多いですし、家族さんが利用している家族の問題を抱えておられる場合もあります。福祉施設に就職をする場合には家族心理について学んでおくこと、できれば資格を持っておくことも必要です。

高齢者は、家族の中でどんな位置にいるでしょうか。元気で健康な高齢者でも、その考え方が古く現在の親子世代では受け入れられない状況になります。ましてや介護を必要とする高齢者は、家族からのけ者扱いされるでしょうし、心理的に家族の中で気を遣うことになっているでしょう。そんな問題を抱えた家族にどう援助の手を差し伸べるか、それを研究していくのが家族心理ということです。介護施設に就職し、高齢者を家族に持つ家族さんに対応された家族心理カウンセラーの方の体験談をご紹介します。

『私はA介護施設に就職しました。当初は家族心理の勉強をしていなかったので家族さんからの相談にうまく回答できませんでした。上っ面の回答しかできない自分に嫌気が差し仕事を辞めようかと思ったこともあります。そんな私が目覚めたのが、家族心理の資格取得でした。施設長から紹介され家族心理アドバイザー・カウンセラーの勉強を始め私は変わりました。いろいろなケースに対してカウンセリングをすることができるようになったのです。

高齢の利用者さんの家族内での位置、家族というもののメカニズム・・・どの家族さんにも通用することを学んでからは、自信を持って対応できるようになったのです。カウンセラーとして家族関係への心理的介入も積極的に行い、私が対応させていただくようになり、たいへん喜んでいただいています。自分の家族を見つめなおすきっかけともなり介護施設に就職してよかったという思いです。』

家族心理を学んで就職に生かす3.心療内科のスタッフ

家族心理学を学んで心療内科などの専門機関に就職されている方もおられます。心療内科では、ストレス社会の影響で予約が殺到しています。その中でも「家族のことで悩んで自分がしんどくなって相談に来ました。」というように、家族の問題を抱える方の多いことに驚きます。家族心理を学んで心療内科に就職して患者さんのためにカウンセリング活動をしているという方もおられます。

『私は心療内科に就職して、医師の補助として新規の患者さんから聞き取りをしています。この医院に就職する際に「ぜひ家族心理について資格を取って欲しい」と言われ、研修期間中に通信講座で取得しました。家族心理の勉強をしていますと自分自身の家族を考えさせられるところもあります。

私の母親も子育て中に心療内科を訪れたことがあると行っていたことを思い出します。原因は「私」だったそうで、私が高校入学と同時に家庭での会話が減少し、娘に何かあったのではないかと、母親が不安になっていったようです。そう考えてみますと多くの家庭で少なからず家族心理の問題は起こっているのでしょう。この就職を誇りに思って学んだ家族心理学を生かして患者さんの対応にあたっています。』

家族心理を学んで就職に生かす!カウンセラーとしての仕事 まとめ

家族心理を学んで資格を取得して就職する場合には、ご紹介しましたように家族のことで悩みや不安を持っている方のために仕事をすることになります。家族心理カウンセラーや家族心理インストラクターの資格を持っていますと、自分の家族への対応はもちろんのこと、友人の家族に問題が起こった場合でもアドバイスを送れますし相談に乗ることができます。家族心理で学んだことを生かして就職することはたいへん価値のあることです。