突然ですが、小さい頃の兄弟の関係性と大人になってからの関係性は全く同じでしょうか。
多くの場合変わってくるかと思います。または、今後変わっていくでしょう。

兄弟の心理が変わるのは、当たり前のことで、兄弟間で考えなくてはいけない問題が出てくるためです。兄弟関係でのトラブル・問題についてお話していきたいと思います。

兄弟間のトラブル、問題

兄弟間で起こりやすい代表的なトラブルは2つあります。
ひとつは相続関係です。

親が他界した際、親の遺産があれば相続していくことになります。
兄弟に傲慢さがあったり、うまく意思疎通ができなかったり、家庭の事情があったりするとトラブルになってしまうことが多いのです。

もうひとつは、介護問題です。
親の介護が必要になってしまった際は、誰かの時間やお金を犠牲にしないとやっていくことができません。
誰にとっても時間やお金は大切なものですから、兄弟の誰かにばかり負担がかかってしまったり、家庭の事情を配慮せずに決めてしまったりすると特にトラブルになりやすいのです。

家族だからこそ難しい

他人同士の揉め事よりも、家族間の人間関係はより複雑で、繊細なものです。
心理的にもさまざまな特別な心理が発生していきます。

トラブルが起きてしまったら仕方がありませんが、トラブルが起きる前の関係に修復することはそう簡単にできることではありません。
だからこそ、兄弟間ではトラブルが起きる前に事前に知識を持っておくことが重要になってくるのです。
現時点兄弟のなかで、問題や悩みを抱えている人物がいるのであれば、その悩みからトラブルに発生しやすいことを探っておくことで未然にトラブルを防ぐことができます。

例えば長男がギャンブル好きで借金を抱えているとすると、どのようなトラブルが考えられるでしょうか?
まず、お金を貸してほしいといわれるかもしれません。
同じ家に住んでいる場合は財布から勝手にお金を取られてしまう可能性も考えられます。

それから相続や介護問題が生じた際はどうでしょうか。
お金に困っているのであれば、トラブルとなってしまう可能性は大いに考えられます。
このように事前に起こりえるトラブルを考え、予測しておくことで対策の糸口も見つかりやすくなります。

兄弟関係で困ったらどこに相談する?

兄弟関係ではトラブルとなっている問題テーマがはっきりしていることが多いです。
相続や介護もそのひとつです。
兄弟関係はここに相談というよりも、問題に応じて相談先を考えると良いです。

例えば相続であれば、税理士です。
弁護士でも相談にのってもらえますが、専門としているのは税理士でしょう。
税理士の中でも相続専門に扱っている事務所は多く存在しています。
また、はじめての相談は無料で行える事務所がほとんどなので、まず税理士に相談することをおすすめします。

それから、介護に関しては各市町村の市役所や介護相談センターを利用すると良いです。
市役所であれば、無料で相談できるところがほとんどですし、住んでいる市町村独自のサポートにも詳しいです。

兄弟が精神的な疾患や障害を抱えていることによる相談は“一般社団法人 日本臨床心理士会“のホームページから自分の悩みにあった相談機関を探してみてください。

細かく詳細を絞り込むこともできるので、簡単に見つけることができます。

参考になる本

兄弟関係で起こりえるトラブルに関係する図書をご紹介致します。

税理士が知っておきたい 兄弟姉妹の相続/小林磨寿美

⇒ 兄弟姉妹、甥姪が相続人となる場合ついて述べた一冊。相続における「はんこ代」の取扱いや戸籍収集の範囲など、独自の論点で解説されています。
税理士が知っておきたいとありますが、実際に相続を行う人間が知っておくべき必要な知識が載っているので、多くの方が見ておくべき本です。

やってはいけない「長男」の相続 (青春新書インテリジェンス)/税理士法人レガシィ

⇒ 40年ぶりに改正される新相続法にも対応した、長男はもちろん、それ以外の家族も知っておきたいトラブルにならない秘訣を解説しています。
税理士法人から出ている1冊なので、その知識量も豊富です。

兄弟は他人の始まり 介護で壊れゆく家族 (介護ライブラリー)/真島久美子

⇒介護が必要となる前に読んでおくべき1冊です。介護を通してむき出しとなる家族の本音を公開し、トラブルを未然に防ぐためのノウハウが詰まっています。
起こりえるトラブルを事前に理解しておくことで、その対策を立てることができるため全ての方におすすめできます。

Q&A 「家族信託」の活用 これで親子の相続・介護トラブルを防ごう!/ 柴崎 智哉

⇒“家族信託”は、通常の遺言書ではできないことができるようになり、認知症対策や相続対策のツールとして注目されているものです。
親の認知症対策、相続対策に家族信託を活用しようと検討している家族に対し、Q&A形式で家族信託をわかりやすく解説している一冊です。
トラブルにならないよう事前に家族で“家族信託”への理解を深めていく際にも適した本といえます。

大人になってからの兄弟のあるべき形

大人になってからの兄弟は、家庭ができたり生活スタイルが違ったりすることで、なかなか頻繁に連絡を取ることがなくなってしまうことも多いですが、連絡が気軽にとれる関係性を持っていることが大切です。
相手の現状を把握しておくことや、情報の共有を行うことで起こりえる問題や起こってしまった問題に対して柔軟に対応していくことができます。
親が健在の場合は、なかなか自然に話題に上がることは少ないですが、介護するとなったらどういう選択肢があるのか、相続関係はどう進めていくのかをある程度共有しておくことも大切なことだといえます。

親にどんな資産があるのかも理解しておくことで、いざという時に兄弟間でスムーズにトラブルを招くことなく進めることができます。

まとめ

兄弟はいつまでも協力し合って生きていければいいですが、問題が起きた時に関係が崩れてしまうケースも現実少なくありません。
また、どんなに仲が悪くても、いざとなったときに相談し、一緒に動かなくてはいけないことも多いです。

何度も言うようですが、トラブルを未然に防げるように考えていくことが大切です。
そのために、ここまででご紹介した参考図書や、相談機関を活用し、ぜひ知識を深めてみてください。