みなさんは“家族心理“という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、家族心理とは現代家族の直面する問題に焦点を合わせた心理のことを指します。
ここでは、それぞれの悩みに合わせた家庭心理学の本の選び方と悩み別におすすめの本をご紹介いたします。

家庭心理学の説明

分かりやすく家族心理が関わる例をあげるとすると、不登校問題、未成年の非行、家庭内暴力、離婚などこのような問題があります。
このような現代の家族が抱える危機の克服を目指していく心理学を“家族心理学“とよばれています。
では、悩みに合わせた本の選び方をご紹介いたします。

未成年の問題行動の悩み

未成年の問題行動では、とくに家庭内暴力や非行について悩んでいる方が多いです。
このような方は、未成年の行動の原因や意味、適切な対応方法が詳しく載っている本を選ぶようにしてください。
その際、本の意味を正確に理解するためには、どういう時に問題の行動が起きるのか、いつからその行動を取るようになったのかを冷静に把握しておく必要があります。
そこが把握できていないとどんな本も意味をもたないので気をつけてください。

おすすめの本

ケーキの切れない非行少年たち/宮口幸治

⇒筆者の宮口幸治さんは精神科病院に児童精神科医として勤務したのち、発達障害や知的障害を持つ非行少年が収容される医療少年院に6年間、そして女子少年院に1年間勤務していました。
問題そのものに焦点を当てるのではなく、障害という可能性をふまえて考えることのできる一冊です。

暴力は親に向かう―いま明かされる家庭内暴力の実態/二神 能基

⇒ なぜ普通の家庭の普通の若者が暴力をふるうのか、事件を起こすのか、その要因を明らかにしています。
現在は、世の中をよくする仕事、生きることが楽しくなる働き方を創り出そうと、世界88カ所に“雑居福祉村“をつくる活動に邁進している二神能基さんの一冊。

不登校の悩み

不登校になる一つの原因はいじめが多いです。
現代ではニュースで教員間でもいじめ問題が浮上しているなど子どもだけの問題ではありません。
学校という、勉強以外にも人間関係、常識、さまざまなことが学べる環境を奪ってしまうことはその子の今後の人生に良くか悪くか影響していきますので、悩んでいる方は一度しっかり不登校というものの実態を学び、これからどうしていくことがその子のためになるのか考えていく必要があります。
この場合は不登校であることに、本人はどんな不安を持っているのか、これからどんな行動を起こしていけばいいのかが明確に書かれているものを選ぶと良いです。

おすすめの本

不登校は1日3分の働きかけで99%解決する/森田 直樹

⇒ 1日3分の家族の働きかけにより、子どもの心のコップを満たしていくことを紹介しています。
また、これによる成功事例の紹介もしているので読んでいて現実味も感じられます。

不登校は9タイプ: 教室復帰の7ステージと不登校の抱える6つの不安心理の説明書/不登校教育研究所 監修・青田進

⇒不登校を解決するために、タイプ、不登校の本音、解決のステップを紹介しています。
また、現在不登校解決の7ステップ中、どこにいるのか解説もついているので、具体的に現状把握をすることができます。

離婚・家庭内離婚の悩み

今や三組に一組が離婚しているとも言われている時代なので、離婚というものは珍しいことではありません。
しかし、離婚に至るまでの経緯は家庭さまざまで、性格の不一致や、仕事環境の変化によるものからモラハラ(モラルハラスメント)や借金、DV(家庭内暴力)などの過激な理由により離婚を考える方も多いです。
精神的に毎日苦痛を感じていると、なかなか正常な判断ができなくなっていき、離婚するべき状況であってもそれが分からないこともあります。
離婚を迷っている方はもちろん、今の夫婦関係をどうしていけばいいのか分からない方も参考になるものはたくさんありますので、自分の現状の悩み合ったタイプのものを選ぶと良いです。

おすすめの本

離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本/Joe

⇒離婚を決めた方ではなく、どうすればいいか分からないという方におすすめの一冊。
もともとはブログやメルマガにより反響があったもので、読者2万6千人が効果を実感しています。
また、こちらは夫婦関係だけでなく、職場や親戚、友人との関係で悩んでいる方でも参考になります。

離婚で壊れる子どもたち 心理臨床家からの警告/棚瀬一代

⇒離婚を考える際、お子さんがいる家庭ではまず子供のことがよぎります。
子供にとって何がいい選択なのか、親としてどうあるべきなのか、離婚をした後でさえも悩みが消えることはないですが、子供からみた親の離婚とはどういうものなのか、子供にとって救われる離婚とはなにか、それらをふまえて離婚を成功させるにはどうすればいいのか、そのノウハウがつまった一冊になります。
お子さんのいらっしゃる家庭で離婚の悩みを抱えている方にはおすすめです。

子育ての悩み

産後すぐからいきなりはじまる子育て。
初めての方はもちろん、二人目三人目の方であっても悩みがあるのは当たり前のことです。
子供に対しての悩みだけでなく、子供に対する親としての悩みは特に多いです。
新生児のころは夜中まともに寝れることはなく、体はもちろん精神的にもボロボロになり、ワンオペ育児をしている方はなおさら大変な状況にあります。
そのような苦労をしている方には、どんな子育てがいいのかではなく、まずはどういう考え方で子育てをしていけばいいかを知ることが大切です。

おすすめの本

子育てが上手くいく!「ママのココロ貯金」のすすめ 親と子の自己肯定感を上げる/東ちひろ

⇒ 子育てでつまずきを感じる母親の悩みに寄り添い、子どものやる気と自信を引き出すコツを
わかりやすく解説しています。
こんなときどうしたらいいのか母親がぶつかりやすい問題を具体的に紐解いていきます。

イライラしないママになれる本 子育てがラクになるアドラーの教え/野口 勢津子

⇒ アドラーのメソッドにより、叱っても叱っても、言うことを聞かない、うちの子はどうしてこうなのか、とイライラしてしまいがちですが、叱るよりもずっと効き目のある方法を説明しています。
怒ってばかりで疲れている母親におすすめの本です。

まとめ

このように、多くの問題では現状把握が大切になってきますので、一度冷静に考えたうえでたくさんある本の中から自分の悩みにあった一冊を見つけてみてください。